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Author:羽音さくら
羽音さくら(はおとさくら)です。
BL小説に目覚め、毎日のように妄想垂れ流しの♀。

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2008/05/06 (Tue) 18:59
猫を拾ったその日から…12


ゆっくりと、唇がお互い近づいてゆく。

「まっ!!健二どうしたんだよっ」
必死に逃れようと、腕を振るが、がっちりとつかまれ、ただただ体力を消耗するだけだった。


どうしたっていうんだ!!


「冗談だろっっ!!おいっ!タンマ!言うからっ、優夜との事、話すからっ」

優夜という言葉に健二がピクッと反応した。
「へぇ・・・あの転校生、優夜って言うんだぁ・・・」

いつの間にか、いつもの健二に戻っていたが、腕はまだ掴んだままだ。

「・・・優夜はつい最近、俺の家に住み始めた子。」

「へぇ〜・・・なんでまたいきなり。」
「よくは知らないけど、母さんが施設から連れてきたみたい・・・」
「ふーん。・・・そいつの事はよく分かったけど、どうして俺にそのこと隠したわけ?」


もう俺を疑ってはいないようで、手を俺の腕から離した。

「・・・それはっっ・・・俺も良くわかんない・・・・。隠してたのは誤る。ごめん・・・、でも・・・本当に良くわかんないんだ。」

こんな意味不明な理由じゃあ、いくら健二でも許してはくれないだろう。
怜はぎゅっと眼を瞑ってうつむいた。

「うん。わかった。」
優しく俺に微笑むと、頭をグシャグシャと撫でまわし、俺もごめん。と健二も謝ってきた。


「え・・・・」
呆然と、健二の顔をじっと見つめる。

「許してくれるの?・・・意味わかんない理由なのに?」
「え〜、なんで?普通に許すよー。それに意味わかるし。」

やはり、いつものように、へにゃッと顔をゆるませて笑ってくれた。

「意味わかんないだろ・・・普通。」
「えー、分かるよ〜、だって怜のことだから〜」
手をひらひらと振ると、パンを一口サイズにちぎって、口に放り込んだ。

「・・・・やっぱお前って・・・」

『優しいやつなんだな・・・。』そう言おうとしてやめ、心の中で呟く。


「??お前って、何?なんて言おうとしたの〜?」
「ふん。別に、意味わかんないヤツっって言おうとして可哀想だからやめただけー」
「えっー、ひどー。俺は普通にやってんのにー。」

相変わらず、へらへら笑いながら喋る。

この笑顔に内心ホッとしつつ、自分も飯にありつこうと、箸を持ち上げた。








 『?どうしたんや優夜・・・窓の外に何かいいもんでも見つけたんか?』
窓の外を見つめにらみ付けている優夜に、喋りかけた。

「・・・・・べつに。」

「なんや〜、あいかわらず愛想悪いなー、そんなんやと、女の子に嫌われてまうで。せっかく美形やのに」
いややわー。といいながら両手を上に上げる。

転校初日から、良く喋る大阪弁に付きまとわれ、優夜は内心イライラしていた。
それに、さっきの怜と変なヘラヘラ男との光景がプラスされ、かなり頭にきている。
それは周りから見ても分かるはずだが、あえて空気を読まないのか、読めないのか分からないが、まったくお構いなしに能天気に話しかけてくる。


「・・・・おまえうっさい。」

「んーーー!!なんやてっ!今うっさいゆうたやろっっ、しかも俺はお前っちゅう名前やないっ、朝もゆうたやろっ。山口翔太や!いいかげん覚えんかい!!」

一人で騒いでいる翔太を置いて、優夜は教室を出て行った。

「あっ!ちょっ!ちょいまちぃっ」

後を追うように、翔太も教室を出た。





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      新キャラ登場っっ!翔太君・・・やっぱ関西人はいいね。
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2008/05/05 (Mon) 22:37
猫を拾ったその日から…11


「いや・・・大丈夫。ちょっと考え事してただけだから。」
「・・・。」
一瞬、健二の顔が曇るが、怜が気づくことはなかった。

「で、裏庭行くの〜??」
にこりと微笑み、自分が購買で買ったパンを持ちあげる。

「んー。行く。腹減った〜」
「だね〜」

裏庭に着くと、芝生の上に、包みごと弁当を広げ、何も敷かずに、芝生にすわった。


「さすが、淳子さん。美味しそー」

確かに、母さんの作る食べ物は、美味い。
味にうるさい俺が言うくらいだから、間違いないはずだ。
母さんが作るご飯は美味しいだけじゃなく、すごくバランスと、食べ物の色の合わせ方がいいから、昼がいつも楽しみでならない。

「いただきます。」
きちっと、手を合わせて挨拶をしてから、ご飯を食べ始めた。

「食べながらでいいんだけどさぁ〜」
健二が、パンの袋を破くと、俺を真剣に見つめた。

「??ん、何?」
「噂の転校生となんかあっちゃったりした?」
「え・・・・??」

ばッと、健二の方をみると、顔はいつものようにヘラヘラ笑っていたが、眼が笑っていなかった。
今まで、こんな眼をするコイツをみたことがなかったためか、すごく健二が怖く感じる。

「どうなわけ?」
「え?なんで・・・・?」

いまさら、家に住むことになった。とは、普通にはいえない。
しかし、健二の目からは、誤魔化すな。という言葉が、視線で発せられている。
持っていた弁当と箸をおいた。

「転校生と廊下ですれ違ったとき、怜の様子がおかしかったから、なにかあるのかな〜。と思っただけだよ。」

 顔と視線が合っていない。

・・・・絶対疑ってる・・・・やっぱ、喋ったほうがいいのか?



「怜・・・・」



ポツリと健二が俺の名前を呟いた。


「・・・・」

夢でみた、優夜が俺の名を呼ぶ姿と、健二が重なり、何かを言い返すことが出来ず、黙って見つめ続ける。


「駄目だよ・・・・」


「え??」

何が駄目なんだ?


もう健二の顔から笑顔が消えていた。

ゆっくりと、健二の顔が近づく。

「え??おいっっ健二っっ!!」
後ろに逃げようとしたが、いつの間にか、俺の腕を健二が掴んでいて、離れることが出来なかった。





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       どっどうなる・・・怜っっ(゜゜)
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2008/05/05 (Mon) 20:53
猫を拾ったその日から…10



「あ。そろそろ授業時間になるよー、怜、1時間目移動教室じゃなかったっけ??」
「だっけか?」

いくよー。と健二は扉まで走ると、俺に向かって手招きをした。

俺は手招きされてるほうに、駆け足で行くと、健二は微笑みながら俺の方に手を回してきた。

「?何??」
「何でしょー・・・」

健二はヘラヘラ笑うと、急に廊下をじっと見た。

「?健二・・・・どうした?」

不思議に思い、健二が見ているほうへ、視線を向ける。

視線の先には、優夜が無表情でこちらに歩いてきていた。
優夜と女子がすれ違うたびに、キャーっといいながら、女子が振り返りざまに顔を赤くしている。


「噂をすれば、かな?」

健二は可笑しそうに笑いながら、優夜を見ていた。


だんだんと、優夜と俺の距離が近づく。
なぜか、胸がドキドキと高鳴るのが分かる。


なんでドキドキしてんだ?俺・・・・っっ!!

昨日の夢が原因で、まともに顔が見れない。

「?怜・・・どうしたの?」
心配そうに顔を窺ってくる。

「いや・・・・」

優夜は俺に気づいたようで、視線が絡み合ったが、それだけで、相変わらず無表情のまま、俺らとすれ違うだけだった。


「・・・・」


ただそれだけのことに、なぜか胸がモヤモヤして、朝見たのが夢だっのだと思い知らせれた。







「なぁ・・・・、おーいっ聞いてる??」


「っっへ?」

驚いたように、勢い良く顔を上げると、呆れ顔の健二がいた。


「聞いてる?さっきからずーーーーと、問いかけてるのに・・・」
「・・・・え??そうだった?ごめん。で、何??」
「・・・昼ご飯、庭で食べようよ、って・・・」

「え?昼?」
きょろきょろ辺りを見回すと、クラスメイトたちは、弁当箱を出してどこかに行こうとしていた。


「大丈夫?もう昼だよ〜」
「えっ!!マジ!!さっきまで教室移動して、授業してたはずじゃ・・・」
「怜、どうしたの?保健室行く?」


 俺、かなりボーッとしてたんだな・・・昼になってたの気づかなかった・・・






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  ごめんなさい、更新遅くなりました〜(><)ランキングが〜。

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2008/04/27 (Sun) 21:54
猫を拾ったその日から…9




どうにか学校に着くと、自分のクラスの席に座った。
すると、同級生の健二が俺のところにかけてきて、にこやかに笑う。

「あ。怜おはよー。」
「んあ??おーーー・・・・おはよう・・・」

ぐだーっと机につっぷす。

「??どうしたの、元気ないねー・・・。」
へにゃっと、俺に向かって笑った。

「・・・まぁね。いろいろあったんだよ。」
いろいろと・・・。

「へぇ〜、ご苦労さま〜。」
健二は顔を細めて笑っている。

「・・・お前ってさー。」
「??」
「どうしていつも笑ってるわけ?」

どうして笑っているのかなんて、笑えるようなことがあるから笑うだけの事で、聞くようなことでもないが、こいつは例外だ。

佐藤健二は高一の時からずっと同じクラスだが、、初めて会話したときから今まで、一度も俺は笑った顔以外見たことが無かった。ずっとヘラヘラ、ニコニコしているのだ。

「え〜。笑ってるかなー?」
また、へにゃっと笑った。

「今も笑ってる。」
「えーーー、そう?俺てきには普通なんだけどなぁ〜」
「はぁ・・・・、普通・・・ね。」

怜はため息をつくと時計を見た。


 優夜、学校きてんのかな?

優夜は今日、この俺も通っている学校に転校してくることになっているのだ。

「そういえば怜さー。今日、2年に転校生来るの知ってる?」
健二が、唐突に聞いた。
「!!」
「なんかさっき、廊下で女子が、2年に、超美形の男子が来るって、騒いでたんだー。」

 あいつだ・・・。

「へ・・・へぇー・・・。」
興味が無いように、適当に返事をしてみるが、嘘をつくのが苦手で、すごくぎこちなくなってしまった。
まぁ、そもそも、どうしてあいつとのかかわりを隠すのかが自分でも分からないのだが・・・。


「あれ?怜、興味ないの?いつもなら食いつくのに・・・」
笑いながら、首をかしげた。

 
 首をかしげるか、笑うか、のどっちかにしろよ。

そう思いながら、あいつのことを考える。


・・・・大丈夫かな・・・って、俺何心配してんだっ?!優夜なんてどうでもいいだろっ!!










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    すみません。もう少し、ダラダラに付き合ってくださいっっ(><;)まだ、怜と優夜のラブップリは見られそうにないですっっ。

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2008/04/26 (Sat) 07:34
猫を拾ったその日から…8


こんなになるんだったら、最初っから、狸寝入りなんかしなきゃよかった。とさえ思いながら、動かないように耐えた。


もうこの際、気まずくなってもいいから眼を開けてしまおうかと思った。このまま、どきどきしながら動かないで辛い思いをするよりは・・・・と心を決めた瞬間、


「怜・・・・」


優夜が俺の名前を呼んだ。


その一言で、眼を開けるタイミングを逃してしまい、寝たふりを続けるはめになった。
突然、名前を呼ばれたことで胸が以上に早く動く。


心臓の音が優夜にばれないか心配で、集中が心臓の鼓動を弱めようと集中した時、


俺の唇と優夜の唇がそっと合わさった。


!!!!!


一瞬唇が合わさるだけで、すぐに離れて、優夜の吐息が俺の耳にかかる。

「―――――――――っ。」

一瞬のことで頭の思考が追いついていない。

優夜がゆっくりと俺の耳元に向かってそっと呟いたからだ。。


その言葉で、落ち着きを取り戻しつつあった心臓がまたバクバク動き出す。










もう限界だ。そう思い、ガバっと勢い良く起き上がると、さっきまで暗かったはずの部屋が、空の光をいっぱいに部屋に取り込んでいた。


 外は朝を迎えていた。

 
 ??どういうことだ?俺はあのまま寝てしまったということか?
いや、しかし、どう考えてもあのシチュエーションで寝れるわけが無い。

状況がつかめず、隣のベットを覗き込むが、優夜の姿はなかった。


 ということは・・・・

「夢??」

夢なら、優夜が俺に言った言葉が理解できる。

「はぁ・・・俺、どうしちゃったんだ?」

優夜が俺にキスして、耳元で『好きだ。』と呟く夢を見るなんて。
もしかして俺自身が気づかないてないだけで、俺がそうなって欲しいと望んでいることなのだろうか?

そう考えて、ブンブンと首を横に振って、そんなはずない。あるわけが無いっ!と自分の考えを否定した。

きっと、昨日あんなことがあって、頭が混乱していただけだっ!
そうだ。それしかない!!


暗示をかけるように何度も自分に言い聞かせた。





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   現在48位!! ポチ&拍手ありがとうございました♪もう、嬉しい限りですっm(__ __)m 
   今後もがんばって行きますので、見捨てず、ポチ&拍手お願いいたしますっ(^ω^;)

             
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