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Author:羽音さくら
羽音さくら(はおとさくら)です。
BL小説に目覚め、毎日のように妄想垂れ流しの♀。

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2008/05/08 (Thu) 23:45
猫を拾ったその日から…13





「ただいまぁー・・・。」
怜はゆっくりと玄関のドアを開け靴を脱ぐと、ソファーがあるリビングへ急いだ。

ソファーに座ると、窮屈間から開放されるため、制服のネクタイを緩ませる。


[ピロリロリン♪ピロリロリ〜ン♪]


ズボンのポケットに入れていた携帯が鳴り出し、シンプルな着信音がメールが来たことを知らせた。
ポケットから携帯を取り出し、画面を覗くと、メールの受信者の所に、母親の名前がでかでかと出ていて、メールを開くと、『今日は急に仕事が忙しいから帰れないから、夕食は優夜と二人で仲良く食べなさいよ。』
と書かれている。

「マジかよ・・・。」

憂鬱な気分になりながらも、早速台所に行って、夕食の支度を始めようとエプロンをつけるが、めったに料理なんかしないため、エプロンの紐をどうゆうふうにしたらいいのか分からず、エプロンを着るだけに10分もかかってしまった。

「さて。何造ろう?」

あんまし難しそうなのは俺作れないし・・・・。

「スパゲッティーがいい。」
「!!!!!っ」

突然後ろから声が聞こえ、驚きのあまり体がビクンと震えた。
後ろをみると、だるそうに、少し機嫌の悪そうな優夜が立っていた。

「・・・なっ、なんだ優夜か。びびったー。帰ってきたんだったらお帰りの挨拶くらいしろよなー。」
いつもこんな現われかたされたら、こっちの心臓がもたない。

「ただいま。」
「おそっ!」

なんなんだよ。このボケツッコミはっ!

「で。スパゲッテェーね。夕食・・・・。」

優夜はそれだけ言うと、宜しく。とだけいい、リビングに消えていった。

「ちょっ!!お前、手伝えよっっ!」

怜は必死に優夜を呼び止めようとするが、聞こえてないとでも言うように無視をしながら、ゴロンとソファーに寝転んだ。


 ・・・。くっそーっっ!

ぶつぶつ文句は言ってはいるものの、大人しく、水が沸騰したなべの中にパスタを放り込んだ。

何分かしてゆであがったパスタの水気をきりお皿に盛り付け、温めておいたミートソースをぶっかけて、ソファーで寝ている優夜の元まで持っていった。


「ちょっと、起きろよ。スパゲッティー出来たぞ。」

眠っている優夜を揺すり、どうにか起こそうとするが、なかなか起きない。

 なんだよ。人がせっかく、作ってやったのに・・・。

「おい、起きろってっ・・・」


「・・・ん・・・・浪岡・・・・さ・・・ん」

優夜は誰かの名前を言うと、俺の後ろ髪を掴んで、引き寄せ、



「っっえっ」

ぎゅっっと優夜の唇に俺の唇を押し付けられた。

はいっ!!ちょっっ、ちょっと待て。


「ナっにすんだよっっ!!」

思いっきり頬を拳で叩くとバッシーンという痛そうな音が響き、優夜が何事か、と眼を覚ました。

「痛ったーーー!!」

こいつ・・・今寝ぼけてたよな・・・・しかも、なんか『浪岡さん』って言わなかったか??
ぜってーコイツ、その『浪岡さん』って人と俺を寝ぼけて間違えたなっっ!


ん?ちょっとまてよ。じゃあ、あのキスは何だ??
あれは、あれか??その『浪岡さん』っていう人と俺を寝ぼけて間違えてキスしたって事か??

「何考えてんだっ!お前っっ」
かなりの大声で怒鳴り散らす。

「は?何がだよ。つーか、こっちが何考えてんだよっっ、っていいたいんだけど。なんで寝てる俺をグーで殴る必要がある?普通に起こせばすむでしょ?」

なんなんだ。とため息をわざとらしくはいた。


「え・・・・」

もしかして・・・・キスしてきたこと覚えてないっ?!




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